ヨガティーチャーの仕事
ヨガティーチャーのモチベーション
ヨガティーチャーの仕事はヨガ指導を行なうこと。
それはその通りなのですが、ヨガティーチャーのほとんどはその先にあるもの、つまり自分のレッスンから生まれる生徒さんへの良い影響を見つめながら指導をしているはずです。たとえば、こんなこと。
- ヨガをすることでより健康になって欲しい
- ヨガをしているときだけでも心からのリラックスを味わってほしい
- ヨガをすることでより良い人生を得て欲しい
そして、生徒さんに起こった良い影響を自分のことのように喜び、もっとクオリティーの高いレッスンをしたい、生徒さんにもっと良いレッスンを提供したい。そう感じます。それがこの仕事の大きなモチベーションのひとつです。
良いレッスンをしてさえいれば
レッスンをするには生徒さんが必要です。
そこで、よくこのような問いがなされます。「クオリティーの高いレッスンさえしていれば生徒さんは来るのでしょうか」
答え。「来ます」
常にクオリティーの高いレッスンを提供していて、ヨガティーチャー自身もレッスンを心から楽しんでいれば、生徒さんは来てくれます。ただし充分な数の生徒さんになるには多少時間がかかるでしょう。そこでヨガティーチャーが適切に情報を発信して未来の生徒さんに認知されれば、長い期間を待たずして充分な生徒さんが来てくれるようになります。まずはヨガティーチャーの存在を知ってもらうことです。そのために有効なのがインターネットです。
ヨガティーチャーのブログの活用
ヨガビジネスのマーケティングの第一歩は認知してもらうこと。
ヨガティーチャーの存在を認知してもらうことです。どんなヨガティーチャーが、どんなレッスンを、どこで、いつ、どんな想いを持って行なっているのか。そうした情報を伝えることです。そのために有効なのがインターネット。インターネットにはSNS、ブログ、ホームページ(Webサイト)など様々な種類のツールがありますが、ここではまずブログについて見ていきましょう。
ブログは
ブログにはこんな特徴があります。
記事の投稿でカンタンに情報発信ができ、それらが時系列に蓄積されていきます。新しい記事がアップされていくことが前提で、読者にとって有益な(知ってためになる)情報を継続的に発信し続けることでコンテンツが蓄積され、それが読者を引きつける魅力になっていきます。さらにレッスンの最新情報やイベント告知、近況報告といった用途にも適しています。ヨガティーチャーにとって、ブログはぜひ活用したいツールのひとつです。
ところで、ブログは大きく2つの種類に分けられます。2種類のブログとは「ブログサービスを使ったブログ」と、「ブログツールによるブログ」の2つです。
ブログサービスを使ったブログの特徴
アメブロのような無料ブログサービスを使って公開するブログです。
次のような特徴があります。
- 無料で使える
- 検索エンジンへの登録がはやい
- 横のつながりからPV(ページが閲覧された回数)の増加が見込める
- テンプレートが限られているため同じようなデザインになりやすい
- 規約が厳しいため商用利用に不向き
ブログツールでのブログの特徴
費用がかかりますが、こちらが断然おすすめです。
ブログを書くためのツール(ワードプレスなどのブログツール)を使って公開するブログです。独自ドメイン(※)を取得し、レンタルサーバー上で公開します。次のような特徴があります。
- 維持費が必要(レンタルサーバ&ドメイン維持:年間5,000円程度)
- 検索エンジンに最初に登録されるまでが遅い
- 横のつながりでのPVの増加は見込めない(※FacebookやTwitterが使えるので大きなデメリットではありません)
- 世界中に多くのテンプレートが存在し、目的に合わせて選べる
- 商用利用に適する
用語解説
※独自ドメイン:インターネット上の、自分だけのアドレスのこと。
メリットが多いのは
メリットが多いのはどちらでしょうか。
2種類のブログを比較したとき無料のブログサービスのほうがメリットが多いように見えます。でも、鵜呑みは禁物。ブログサービスがなぜ「無料」なのかを、先に考えてみましょう。
無料ブログサービスが無料なわけ
シンプルです。無料で使わせて、得ているものがあるから無料なのです。
ブログサービスを提供する企業(仮にA社とします)は、使用料を無料にすることでたくさんのユーザーを集めています。そのたくさんのユーザーが記事を書きます。さて、その記事はどこにアップされるのでしょうか。それはA社のサイトの中です。ということは、A社は膨大な数の記事を自社のサイトにどんどん蓄積できます(しかも他人の手によって)。その記事を見るためにも膨大な人が訪れますね。すると、それはもうマスメディアです。記事内に広告を出せば広告収入が見込めます(※)。
集まったユーザーの一部が有料サービスを利用してくれれば、それもA社の利益に貢献します。こうしたことが見込めるので「無料」なのです。
※広告を非表示にする有料プランもありますが、利用した時点で「無料」のメリットは消えます
他人の畑を耕しても
ほとんどの無料ブログサービスは商用利用が禁止です。
無料ブログサービスを提供する企業(A社)は、ユーザーが書いた記事に広告を出すことで広告収入を得ています。それなのに、ユーザー自身が記事内で何かを売ったり告知したりすること(商用利用・商業告知)を禁止しています。本来A社に入る広告収入がユーザーの方に流れてしまうことを防ぐためです。
ブログサービスでは「無料でブログを開設」、「記事を書きアップ」、「訪問者やファンを増やす」などをおこなうのが一般的ですが、これらの行為は、他人の土地を無料で借りて耕し、種をまきそれを育てていくことに例えることができます。しかし、農作物をどんなに立派に育ててもユーザー自身は収穫できません。収穫は土地の所有者であるブログサービス提供会社が手にするのです。
理不尽だ!と騒いでも、それがルールです。
それが土地を借りる(無料でブログを開設する)ときに同意したルールなのです。ルールに違反すると突然ペナルティーを課せられることもあります。予告なしにブログのアカウントが削除され、書き溜めたすべての記事を失ったうえに、ブログ上で築いた信頼関係や、育ててきたビジネスの種もすべてゼロになってしまいます。これは大きなリスクです。
ブログサービス企業が、突然その事業から撤退する可能性もあります。そのときはブログを引っ越すことになります。引っ越しはドメインが変わるので検索エンジンの評価がリセットされ、SEO(検索エンジンで上位に表示されるための対策)は最初からやり直しです。「無料のブログサービス」の上に築いたビジネスモデルは、こうしたリスクをはらんでいるのです。
このリスクを回避するのがもう一方の「ブログツールを使ったブログ」です。ぜひ続きをご覧ください。