人は楽しいことが大好きです。もちろん、あなたの生徒さんだってそうです。ヨガレッスンをひとつのショーだと考えてみましょう。それは生徒さんとあなたが一緒に楽しむショーです。ショーとして考えると、どんな楽しさを演出し、提供できそうですか。
今回の記事を読んで、ぜひそれを考えてみましょう。あなたの生徒さんも、そしてヨガインストラクターであるあなたも、きっと楽しくてワクワクしますよ。
ヨガレッスンをショーだと捉えてみる
ヨガレッスンは、見方を変えれば、ひとつのエンターテイメントとして捉えることができます。いらしていただいたお客様に、リラックスタイム、癒し、楽しさなどを味わっていただくショーです。ヨガティーチャーはそのショーの脚本家、演出家、舞台監督、そして演者でもあります。観客は生徒さん。
どんな舞台装置を使い、どのように演出をしてそのショーを盛り上げていくのか。それを決めるのはヨガティーチャーであるあなた。ショーの導入(つかみ)では何を伝え、中盤からクライマックスへとどう魅せていくのか。どのタイミングでどんなBGMを使い、照明はどうするのか。そんなことをすべて考えて、お客様に楽しんでいただけるショーをつくり上げるのです。
ショーのステージとなるのは、ヨガルーム全体。生徒さんがいる観客席はステージの一部でもあります。ショーの前にステージ(レッスン会場)の隅から隅まで見渡し、ステージとしてふさわしい状態になっているように気を配りましょう。
そしてショーの前には演者であるあなたの気持ちをつくっていきましょう。アーサナを取るのもいいですし、瞑想するのもいいですね。
そして開場。最初の生徒さんが会場に入られた時点からショーはスタートです。ここは間違えないでくださいね。ショーのスタートはレッスンがスタートした時点ではありません。最初の生徒さんがいらしたときです。つまり最初に会場に足を踏み入れた生徒さんは、もうショーを体験しています。
生徒さんが集まり始め、レッスンのスタートを迎えるまでの時間。それはあなたのショーのオープニング。さぁ、あなたはどのようにオープニングを演出し、どのように演じますか。それはつまり、どのように生徒さんたちをお迎えするのか、ということです。
定刻となり、レッスンを開始。ヨガを存分に楽しんでいただくために、あなたはどんな演出をしますか。
レッスンが進み、やがてレッスンは終了します。しかし、ショーはまだ終わっていません。ここからがエンディングの部分です。レッスンを終え、挨拶を交わし解散となるわけですが、最後の生徒さんが会場から出るまで、ショーは終わりません。最後の最後まで気を抜かずに生徒さんにエンターテイメントを楽しんでいただくのです。
くれぐれも、レッスンを終えた途端に、つまり、まだショーの途中なのに舞台裏を見せてしまうことのないように、最後まで演じきりましょうね。
さぁ、あなたはどんなショーをつくりあげますか?
発展させると
プロローグ
最初の生徒さんがいらした時点がショーのスタートだといいました。それをもっと発展させて、これにプロローグをつけると考えてみましょう。プロローグとは物語が始まる前の、前置き的なお話のことです。
それもあなたのショー(ヨガレッスン)の一部だとしたらいかがでしょうか。ヨガレッスンを明日に控えた生徒さんに、プロローグをお届けするとすればなにができますか。たとえば、
明日はこんな内容のレッスンをするので、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
などなど。
それ自体をエンターテイメントの一部だと考えたら、あなたはどんなことができそうですか。
エピローグ
逆にすべての生徒さんが会場を出られたあともあなたのショーが継続しているとしたらどんなことができるでしょう。それはつまり、エピローグです。エピローグとは物語が終了した後の後日談的なもののこと。
それもあなたのショーの一部だとしたら。たとえば、レッスンのが終わってから、その日のレッスンに関連したメッセージを送るとか。
今日はぜひシャワーではなくお風呂に入り体を温めてからお休みになるといいですよ。今日のレッスンではふくらはぎをたくさん使いましたから、ふくらはぎをもみほぐしておくと、明日きっとスッキリですよ。
といったメッセージをお送りするとか。こうすることで、生徒さんはよりあなたのレッスンを楽しむことができますね。
さらに発展させると
プロローグ(前置き的な話)をもっと前から、そしてエピローグ(後日談的な話)をもっと先まで続けるとどうなるでしょう。いつしかプロローグとエピローグが交差してショーは切れ目なく続くことになります。
そう、つまり生徒さんの中で、あなたのショーがずーっと続いている状態です。そのように考えれば、ずーっとあなたのショーで生徒さんを魅了し続けることができます。もしそうであるなら、あなたはどんなプロローグ、エピローグを用意して観客である生徒さんを楽しませつづけますか。
ぜひ考えてみましょう。
まとめ
ヨガレッスンをエンターテイメントのショーだと捉えたとき、生徒さんを魅了するための演目、演出、舞台効果などを決めるのはヨガティーチャー、ヨガインストラクターであるあなた。レッスンの最初から最後まですべてのシーンで気を抜かず、観客を楽しませるショーにしましょう。
そこにエピローグとプロローグを加えて、ずっとあなたのショー(ヨガレッスン)を楽しんでいただけるように考えてみましょう。
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