「生徒さんがヨガをする目的はなに?」
「ヨガティーチャーの役割は?」
「どんなヨガティーチャーが選ばれやすい?」
こうした問に対するひとつの考え方をお伝えします。これを理解し実践できたとき、きっとあなたは、生徒さんに寄り添うことができ、たくさんの生徒さんに心から感謝される。そんなヨガティーチャーになっていることでしょう。
人生におけるヨガの位置づけ
ヨガティーチャーとして活動しているあなたにとって、ヨガが生活の重要な部分を占めているかもしれません。考えることといえばヨガのことばかり。頭の中の大部分をヨガが占めているのかもしれません。
そうだとしても、やはりヨガが全てではないと思います。
たとえば、
- 朝起きて、身支度して、ヨガレッスンに行くために移動。
- ヨガの仕事の合間にに食事したり休憩したり。
- ヨガの仕事の後にはショッピングしたり、お友だちに会ったり、または他の習い事に行ったり。
- 帰宅後は家事をしたり、録画してあったドラマを見たり。
- 休日はレジャーやお出かけ、旅行に行ったり、大切な人と過ごしたり。
ヨガは、このように連続する生活の一部分のはずです。ヨガティーチャーであるあなたがそうであるように、将来あなたのレッスンに来てくださる方々にも、同じように、人生があり、連続する生活があり、ヨガはその大きな流れの中の一部分です。
生徒さんには、あなたのレッスンにいらっしゃる前に過ごしていた時間があり、レッスンの後に過ごされる時間があります。レッスンを受ける前日があり、レッスンの翌日があります。あなたのレッスンを受けてから、次のレッスンまでに一週間という時間があります。
つまり生徒さんにとって、ヨガは生活のほんの一部に過ぎないといってもいいのかもしれません。
ヨガティーチャーに託されたもの
では、なぜ生徒さんはヨガレッスンに来るのでしょうか。それは、もちろんヨガ自体が好きだということもあるでしょう。あなたに会いたいからという動機もあるかもしれません。
そしてもうひとつ。生徒さんは自分の人生における「ヨガ以外の時間」をよりハッピーに過ごしたいから。だから時間とお金を使ってヨガをするのです。ヨガをすることが目的ではなく、ヨガをすることで得られるよりよい人生が目的なのです。
生徒さんがヨガレッスンに費やす時間は、人生をより良くするためのものです。ヨガをすることに、そうした価値を見い出すからレッスンにいらしてくれるのです。
いかにレッスンを良くするか、いかにレッスンの時間を充実させるか、いかに「レッスン中」にハッピーになっていただけるか。それを考え実現することがヨガティーチャーの役割です。
しかし、それだけではありません。その向こう側に本当の役割があります。生徒さんの、ヨガレッスン以外の人生をいかにより良いものにするか。そのためのヨガを提供することが生徒さんから託されたヨガティーチャーの役割なのです。
ヨガレッスン以外の時間、つまり人生そのもののハッピーにも思いを馳せることができる。そんなヨガティーチャーは、たった数十分のレッスンにしか目がいかないヨガティーチャーよりも、一段上の存在といってもいいかもしれません。
よりよい人生を得るためのヨガを指導してくれるティーチャーのレッスン。あなた自身も受けてみたいと思いませんか。
まとめ
生徒さんにとって、ヨガをすることは連続して続く人生のうちのほんの一部分にすぎません。生徒さんがヨガをする目的は、人生をより良くするため。そのことを理解できているヨガティーチャーは、生徒さんの人生に寄り添うことができます。
ヨガレッスンの時間だけが、生徒さんとの関係の全てではなく、生徒さんの人生の全体に関わり、それをより良くすることにも貢献できる。それがヨガティーチャーの本来の役割のひとつであり、それができるヨガティーチャーが、より選ばれやすいヨガティーチャーです。
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