ヨガビジネスを守るためにヨガティーチャーが知っておきたい著作権のこと

今回は、知っているようで意外と知らない著作権についてお伝えします。

著作権とは

著作権はパクられない権利です(かなりざっくりいいました)。
自分が撮った写真を勝手に使われたらイヤですよね。自分が書いた文章をまんまコピーされたら腹が立ちますよね。著作権はそうしたことをされない権利です。マネされたりコピーされない権利。それが著作権です。

もう少し詳しくいうと

著作権は、著作物(ちょさくぶつ)を創作した人に与えられる権利です。
文章、写真、イラストなどを著作物といいます。著作物の種類はもっとありますが、ヨガビジネスでよく使うものに絞って説明します。著作物にはそれを創作した人がいます。創作した人に著作権が与えられます。著作物をコピーしたりブログに掲載するには、その著作権を持つ人の許諾が必要となります。

たとえば、あなたが撮影した写真(著作物)の著作権はあなた(創作した人)にあります。誰かがその写真をWebサイトに使いたいと思ったら、あなたの許可を取る必要があります。許可するかしないかは、あなたが独断で決めることができます。そしてその条件も決められます。たとえば、使用料を設定するとか。

逆の立場なら

あなたの権利が守られるのと同じく、他の人の権利も著作権によって守られます。
誰かのブログから文章をコピペしたり写真やイラストなどの画像を勝手に使うのは違法です。罰せられることもあるので注意しましょう。他人の著作物を使いたいならちゃんと許諾を受けてからにしてください。

権利発生の条件

ところで著作権はいつ発生するのでしょうか。
実は著作権を得るために、なんらかの届け出や登録などは必要ありません。著作物を創作した瞬間に発生します。あなたが文章を書いた瞬間、シャッターを押した瞬間に自動的に発生するということです。便利ですね。

ちなみに、著作権は著作者の死後50年間は存続します。

偶然同じものができた

パクられない権利が著作権だと、ざっくりお伝えしました。
では、偶然ほぼ同じ写真が撮れてしまったときはどうなるのでしょう。たとえばこんなケース。

  • 同じ景色をすぐ横で撮影している人がいた
  • 結婚披露宴でケーキ入刀の瞬間をみんなで一斉に撮影した

このとき、ほぼ同じ写真が撮れてしまう可能性があります。このようなとき、著作権はどうなるのでしょう。先にシャッターを押した人に発生するのでしょうか。

そうではありません。
シャッターを押すタイミングや構図によってたまたま似た写真になっても、マネやコピーの意図がなく、完全に独自の発想のもとで偶然できてしまったときは、全員がオリジナルの著作物を創作したことになり、それぞれに著作権が発生します。これは文章でもイラストでも同様です。ただ、文章やイラストで偶然同じものができる可能性はかなり低いですが。

自分で画像を準備できないとき

ヨガティーチャーとして活動していく中で、参考になるアーサナの写真や、筋肉・骨格のイラストなどを使いたいこともあるでしょう。チャクラのイラストや癒される風景写真があったらいいな、と思うこともあると思います。でも自分でそうした写真やイラストを用意できない。

そんなときは写真素材サイトからダウンロードして使う手もあります。
有料のもの無料のものがありますので、ネット検索して探してみるといいでしょう。たとえば、無料のものであれば「写真 無料 商用」などのキーワードで検索すると見つかります。なお、ダウンロードして使う場合には、必ず先にそのサイトの利用規約を確認してください。そこに素材(著作物)の使用を許諾するための条件が書かれていますから。

まとめ

プロのヨガ指導者として著作権をしっかりと把握することが大切です。自分の著作物を勝手に使われたときは使用差し止めを請求し、誰かの著作物を利用したい場合は、正しく許諾を受けるようにしましょう。それがあなたのヨガビジネスを守ることにもなります。

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